はじめに
【中学受験する場合の進路】で記しましたが、公立中高一貫校については以下の特長があり、さらに受験日程の面で制約があります。
①学費が安い。
②先取り教育有り(学校によっては無い)、進学実績も良好。
③合否基準が分かりにくく、受験対策に難しさがある。
また③に関して、私立と傾向が異なることから、公立用の対策を考える必要があります。
私立との違いに注意
公立中高一貫校の入試は、概ね次のような点で私立と異なります。但し学校により事情は異なります。
①内申がある。
②グループワークや面接がある。
③科目が4科目などに別れていない。
④内容は小学校で習う範囲。
⑤合否基準が開示されていない。
⑤は①②と関連があり、対策のしにくさに繋がっています。
一方で③④については、私立の対策+α程度でも対応可能です。
筆記試験のウェイトは高いと考えられることから、③④の対策は効果が期待できるでしょう。
取り組み方の選択肢
公立に力を入れている傾向のある塾
東京都と神奈川県について、塾別の合格実績は下記URLなどに載っています。私立と公立で傾向が異なることもあり、私立に力を入れている大手は傾向として上位になっていません。
→都立
傾向として公立に力を入れていると考えられる塾を以下に記します。(私立に力を入れていないということではないです)
東京はenaが強く、神奈川は複数の塾が競っている状況のようです。東京と神奈川で傾向が異なる点、対策が難しく確立できていない点などが影響しているのではないかと思います。
【東京】
【神奈川】
公立中高一貫校に特化して取り組む場合は、これら公立に力を入れている傾向のある塾が有力な選択肢になると考えられます。
一方で【中学受験する場合の進路】に記しましたが、公立は対策が難しく、日程の制約があることから、私立と併願しない場合は、不合格となるリスクも想定しておく必要があります。
私立に力を入れている傾向のある塾
学費などの都合がつけばですが、私立を併願する選択肢もあります。問題の難易度は私立の方が難しい傾向はあり、併願する場合は、6年生の夏までは私立向けの勉強をして、学校別の対策が本格化する6年生の9月頃から、公立中高一貫校の対策を始める方法が一般的のようです。
また中学受験塾の大手は基本的に私立に力を入れている傾向がありますが、公立向けの講座も存在はしています。
→四谷大塚
公立といっても学校により傾向が異なるため、学校別の対策講座を受講するのが望ましいでしょう。
日能研にも公立の講座はありますが、学校別の講座となると、ユリウスで受講することになるようです。
ユリウスの講座は多様で、例えば神奈川グループ活動実践講座もあります。(ただし2021年度はコロナの事情で本番も中止)
グループ活動は特に対策が難しいため、このような講座は活用を検討する価値はあると思います。
まとめ
公立中高一貫校の受験に向けた取り組み方に関する選択肢等を記しました。私立とは傾向が異なり、私立と併願するか否かで取り組み方が変わってくると思います。
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