【中学受験する場合の進路】進学校、附属校、共学別学、国公立など

2020年6月26日金曜日

受験校

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【中学受験のブログ】東京と神奈川は日程の制約が多い

はじめに

行きたい中高一貫校があり、そこを目指して中学受験の勉強を始めるケースもあれば、一方で、運動よりも勉強が得意なため、中学受験を検討してみようというようなケースもあるでしょう。ここでは後者のように、具体的な受験校の検討が後回しになるケースについて記します。

曖昧なまま進むリスク

具体的な受験校の検討が後回しのまま中学受験の塾へ通い始めてしまうと、目標が定まらなくなるリスクがあります。
例えば共学志望などの制約がある場合は、思ったよりも選択肢が少なく、受験校の選定が後手に回りやすくなる可能性があります。
従いまして、中学受験の塾へ入る前、例えば4年生の早い時期には、ある程度の候補を考えておいた方がよいでしょう。
具体的には、チャレンジ校を考えるのも重要ですが、それ以上に滑り止め校を2校程度考えておくことをお勧めします。
比較的チャレンジ校よりも滑り止め校の方が検討が難しい傾向があると思いますので。また状況は変動しますので、滑り止め校は複数、即ち2校くらい考えておき、その後も状況に応じ見直して、常に複数の候補を考えておくくらいがよいと思います。

受験校検討の主な切り口

受験校を検討する際は、主として次のような点が切り口になると思います。
前回と一部重複ありますが、今回は受験校検討の趣旨で記します。

1.偏差値
やはり最初は目指す偏差値のレベルが検討の切り口になるケースが多いでしょう。次のような塾の偏差値表を見て、ターゲットとなる偏差値帯の受験校を調べます。
基本的な情報も含まれますが、以下に記しておきます。


日能研のR4偏差値は合格可能性80%を示しています。また公開されていませんが、合格可能性50%を示すR3偏差値というものも存在します。


四谷大塚の50偏差値は合格可能性50%を示し 、80偏差値は合格可能性80%を示しています。

その他、SAPIXなどの偏差値もありますが、最初は母集団が標準的と思われる上記の偏差値表を見るのが分かりやすいでしょう。

上記は入口に関してですが、出口(進学実績)も気になるところです。進学実績については別途記したいと思います。

2.附属校を目指すか否か
典型的には進学校を目指すケースが多いですが、一方で附属校の選択肢もあり、目指す目的が異なることから、検討の切り口になります。

実質的に進学校となっている附属校も多いですが、ここでは大学までそのまま進学する割合の多い附属校(主として早慶march)の想定で記します。
前回、次の特徴を記しました。

①大学受験が不要で、将来を見据えた語学の勉強等、時間の有効活用について自由度が高い。一方で気が緩んで勉強しなくなるリスクもある。
②留年が少なくない点に注意は要るが、普通に勉強していれば浪人のような心配が少ない。
③医学部など 、一部の進路については制約を生じる可能性がある。

上記の③について補足します。
文系においても、高校での成績順で大学の学部を選べるため、希望の分野へ進めなくなるリスクはあります。特に理系で医学部を志望する可能性について注意しておいた方がよいでしょう。医学部を志望することになった場合は、外部受験となる可能性が高く、やはり進学校と比べるとハンデを生じますので。
理系でも、例えば生物が得意か否か等、ある程度は特徴があると思います。100%完璧な判断は難しいですが、一方で附属校のメリットもありますので、可能な範囲で検討し、附属校を受験するか否かを選択することになります。

3.共学か別学か
進学後の環境として大きく異なりますので、早めに方針を考えておいた方がよい点です。
共学の方が多様性の点でバランスが取れるように思いますが、一方で受験校の選択肢が多くない点に注意が要ります。

4.国公立
公立中高一貫校については、前回、以下の特長を記しました。

①学費が安い。
②先取り教育が有り(学校によっては無い)、進学実績も良好。
③合否基準が分かりにくく、受験対策に難しさがある。

上記の③に関してですが、受験日が決められていて併願できないこともあり、特に私立と併願しない場合は、不合格となるリスクも想定しておく必要があります。
下記のような考え方が無難と思います。


'「公立中高一貫校の受検にすべてをかけ、小学校生活を犠牲にしてまで打ち込んでいく」というものではありません。

国立についても、東京と神奈川は公立中高一貫校と受験日が同一のため併願できない点に注意が要ります。

5.施設
特に都心の場合は校庭が狭い学校もあり、設備関連も最低限の検討は早めにしておくことをお勧めします。

まとめ

受験校検討の主な切り口を改めて整理します。このような視点から早めに複数の候補(特に滑り止め校)を考えておきましょう。

検討の切り口

ポイント

偏差値

塾の表を活用

附属校

医学部を志望する

可能性に注意

国公立

併願しない場合

のリスクに注意

共学か別学か

入学後の主要な

教育環境も

早めに確認

施設


よろしければ、参考にしてみて下さい。


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自己紹介

中学受験に関する選択肢を提供して、少しでも検討のお役に立てればと思い 、ブログを開設することにしました。 子供の受験に関しては、父親の自分に中学受験の経験が無かったこともあり、色々と模索しました。

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