はじめに
行きたい中高一貫校があり、そこを目指して中学受験の勉強を始めるケースもあれば、一方で、運動よりも勉強が得意なため、中学受験を考え始めるようなケースもあるでしょう。
何れの場合でも理由が有って取り組み始める訳ですが、大きな方向性を決める際には、他の選択肢を確認したうえで決めていった方が、より好ましい方向に進めると思います。
具体的には、中学受験の検討をする初期段階で、中学受験しない選択肢についても検討し、比較しておいた方がよいでしょう。中学への進路に関する選択肢
公立中学から高校受験
高校受験については、主として次の進路があります。
1.公立高校(ここでは進学校のイメージ)
高校受験の典型的な進路であり、次の特徴があります。
①学費を抑えられる。
②内申の影響が大きい点に注意が必要。(中学受験を選ぶ理由になりやすい)
③通学時間は短い傾向。(例外有り)
④基本的に共学。(進学校の場合)
また進学校を目指す場合は、国立を併願するケースも多いです。
2.私立高校
2.1 進学校
難関校の選択肢は限られていて、公立高校の滑り止めとして受験するケースが多いです。
2.2 附属校
附属校の特徴は中学受験の1.2に記すとして、ここでは中学受験で附属校を目指す場合との主な違いを記します。
①中学受験より学費を抑えられる。
②中学受験より試験科目が少ない傾向。
中学受験
中学受験については、主として次の進路があります。
1.私立中学
1.1 進学校
中学受験の典型的な進路であり、次の特徴があります。
①先取り教育が有り、進学実績が良好。
②学費は高額。
③受験校の選択肢は多い。
1.2 附属校
実質的に進学校となっている附属校も多いですが、ここでは大学までそのまま進学する割合の多い附属校について記します。
①大学受験が不要で、将来を見据えた語学の勉強等、時間の有効活用について自由度が高い。一方で気が緩んで勉強しなくなるリスクもある。
②留年が少なくない点に注意は要るが、普通に勉強していれば浪人のような心配が少ない。
③医学部など 、一部の進路については制約を生じる可能性がある。
2.公立中高一貫校
メリットが多いですが、受験対策の難しさに注意しておく必要があります。
①学費が安い。
②先取り教育が有り(一部の学校は無い)、進学実績も良好。
③合否基準が分かりにくく、受験対策に難しさがある。
中学への進路を大まかに整理しておきます。
高校受験のメリット
高校受験するメリット、即ち中学受験しないメリットについて改めて記します。
これらのメリットがあることを理解したうえで、中学受験するか否かを検討したほうが、より適切な判断ができると思います。
1.学費が安い
学校によっては事情は異なりますが、私立中学へ進むのと400万円くらいの違いはあるようです。
中学受験の場合でも、公立の中高一貫校であれば学費は安いですが、前述したように、対策が難しく、倍率も高いため、落ちるリスクが高いと考えて取り組んだ方が無難です。即ち、落ちてもよいから公立中高一貫校を受験するか、それよりは公立高校を目指した方がよいか、について考えておいた方がよいでしょう。
また附属校を目指す場合でも、学費を抑えられる傾向があります。
2.時間を有効に使える傾向がある
事情は様々ですが、中学受験をすると一般的には通学時間が長くなる傾向があります。公立中学は徒歩通学の圏内が多く、公立高校も自転車通学の圏内が少なくないでしょう。
一方で、学校によって事情は異なりますが、中学受験をした場合の平均的な通学時間は1時間程度となるようです。
また附属校を目指す場合でも、時間の有効活用について自由度が高い傾向があります。
3.多様性
公立中学は色々なタイプの子と交流でき、多様性の観点では、よい経験ができると言えます。
一方で中学受験を擦ると比較的近いタイプの子が集まりやすくなります。
もちろん考え方によりますので、後者を否定するものではありません。
まとめ
中学受験の検討に関して、敢えて発散させるようなことを書きましたが、このように他の選択肢を考えてみたうえで、中学受験するかを検討した方が、より適した方向付けができると思います。
よろしければ、参考にしてみてください。
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